偶発性の心づもり(稲盛氏のワックス)

ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思いついた、という話は有名ですが、京セラ創業者の稲盛和夫氏が研究室のワックスにつまずいてファインセラミックスの製法を思いついた、という話はそれほど知られていない “偶発性の心づもり(稲盛氏のワックス)” の続きを読む

稲盛和夫氏と梅原猛氏の考える事業の一丁目一番地

ティール組織やオットー・シャーマーの『U理論』、ミハイ・チクセントミハイの『フロー』、A.H.マズローの『人間性の心理学』なんかには共通点があるなあ、という呟きをFacebook上に投げたら、ティール組織のイベントを企画されたICJの吉沢さんや、GOBの櫻井亮さんからいろいろと示唆や参考になる本を紹介いただいたので、ちょっとずつ読んでます

櫻井さんから紹介いただいた梅原猛先生の本の中から、まずはとっつきやすそうな『近代文明はなぜ限界なのか』を読了。

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【読了】この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。/小林エリコ

しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね
一日一歩 三日で三歩
三歩進んで 二歩さがる

だったらいいですけども。
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【読了】チャヴ 弱者を敵視する社会/Owen Jones

富める者は必要以上に褒めそやされ、社会の梯子を我さきに上ることを奨励され、どれだけのものを持っているかによって区別される。貧困者や失業者は自分を責めるしかない。

「貧困に苦しむ人は怠け者」と考える人は、1986年には国民の19%だったが、2006年には27%に増加した。
「無職の夫婦=貧困に苦しんでいる」と考える人は1986年には国民の半数だったが、2005年には三分の一になった。
収入格差が大きすぎると国民の四分の三が認識している一方で、貧困者の社会保障充実が必要と考える人は全体の三分の一。

ちなみに日本のことではなく、イギリスのことなのだが、状況が驚くほど日本の世論の状況に酷似している。

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【読了】発達障害/岩波明

ニュースやTV番組等でもよく取り上げられるようになった発達障害。
最近まで「親の育て方が悪い」、「脳の損傷によって生じる比較的シンプルな疾患(なので研究が進まない)」といった認識だった疾患ですが、現在は脳内神経伝達物質の機能障害というふうに徐々に認識が変わってきています。それにつれて治療法も徐々に変わってきているけど、治療方法のステータスはあくまで「検証中」。つまり、現在進行形で理解が進んでいる疾患ということなんですね。

早期発見と周囲の環境や隣人の理解さえあれば、多くの発達障害の人は一般人として楽しく人生を送れるはずです。
ただ、「周囲の環境や隣人の理解」という必要条件が、日本の慣習や文化と結びついてるのでなかなか変容しづらいものなのが実現を難しくしてますね。