オランダの在宅医療最大手・ビュートゾルフの経営に垣間見る子ども・若者支援地域協議会の未来の姿

目下、読み進んでいるフレデリック・ラルーの「ティール組織」で取り上げられているオランダの在宅医療事業者のビュートゾルフの事例が興味深いです

2006年に設立され、7年後の2013年には従業員が10人から7000人にまで拡大し、オランダの在宅医療看護師の3分の2を雇用するまでになった同社

急拡大を遂げた組織にありがちな従業員の満足度の低下とも無縁で、病気理由の欠勤率は同業他社と比較して60%低く、離職率も35%低く、組織の拡大と働き甲斐を両立させています。

さらには、サービス提供を受けた顧客一人当たりの介護時間は他の比較して40%短く、緊急入院は3分の2、平均入院時間も短いという成果まで挙げているという凄さ。

組織の拡大と、メンバーの活力の維持、顧客満足の3つを満たす組織の運営とはどのようなものなのか・・・

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岡山県勝央町の子ども・若者支援の取組み「体験バンク」のポテンシャル③

※本エントリーは、昨日のエントリーの続きです。初めから読まれたい方はコチラから。

岡山県勝央町の体験バンクの取組みのポテンシャルの高さについて、以下の3点を前エントリーで紹介しました。

  1. ユースアドバイザーという支援リソースの活用に成功したこと
  2. 地域内の事業者と連携することで、町ぐるみの支援体制を構築したこと
  3. 後継者の発見・育成という地域が抱える問題を解決する可能性を秘めていること

前日までのエントリーで1と2について紹介したので、今日は3について。

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岡山県勝央町の子ども・若者支援の取組み「体験バンク」のポテンシャル②

※本エントリーは、昨日のエントリーの続きです。初めから読まれたい方はコチラから。

岡山県勝央町の体験バンクの取組みのポテンシャルの高さについて、以下の3点を前エントリーで紹介しました。

  1. ユースアドバイザーという支援リソースの活用に成功したこと
  2. 地域内の事業者と連携することで、町ぐるみの支援体制を構築したこと
  3. 後継者の発見・育成という地域が抱える問題を解決する可能性を秘めていること

今日は2について。

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岡山県勝央町の子ども・若者支援の取組み「体験バンク」のポテンシャル①

2月14日に内閣府で開催された青少年問題調査研究会で子ども・若者支援の取組みを発表した4地域の1つ、岡山県勝央町のプレゼンテーションで、同町が試行錯誤の中で生み出した面白い取組み「体験バンク」が紹介されていました。

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『子ども・若者総合相談センター』における支援の取組/内閣府 青少年問題調査研究会

内閣府では定期的に青少年問題調査会を開催しており、その時々で注目を集めている活動を紹介しています。

今回は「『子ども・若者総合相談センター』における支援の取組」ということで、全国のセンターの中でも特徴的な取り組みをしているセンターの責任者(自治体担当者、民間事業者の代表者)が取組みの経緯やポイントを説明することになっています。

今回招聘されている4地域(愛知県名古屋市、岡山県勝央町、福岡県北九州市、長崎県)は田中が前職時代にお手伝いしたことがある地域であり、とても感慨深いものがあります。

内閣府ウェブサイトへ

国分寺市が子ども・若者支援イベント『義務教育その後の自立』を開催

本日は、お手伝いしている国分寺市の若者支援ネットワーク事業のイベントの開催日

西東京エリアでも徐々に子ども若者支援のネットワークが形成されつつあります。

行政だけでなく、地域住民の方々と一緒に動いていかないと地域の当事者を見つけることはとても難しい。

そういう気持ちもあって、イベントに先立って国分寺市の担当の方が、地域の方々にたくさんお声がけしたことで、当日の会場は定員をはるかに超える超満員の参加ですごいことになりました。

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国分寺市で支援ネットワークの重要性についてお話してきました。

今日は国分寺市の若者支援地域ネットワーク会議で講演でした。

そもそもなんで若者支援が必要なのか
放置することにより地域にどれだけの負のインパクトがあるのか
横断的なネットワークを作ることで庁内業務にどのようなシナジーが生まれるのか
といったことを紹介してきました

これまでお世話になった地域の取り組みを他の地域に広めることで、
その地域がより効率的に、より効果的な支援ネットワークを構築できるチャンスが広がります

そうすることで、1人でも多くの当事者が苦境から飛び上がり、自分のやりたいことに邁進できるよう社会ができればいいな


複業の1つの面、育て上げネットのメンバーとして、そんな社会にするためのお手伝いを、ささやかーに、しております。

立川市の合同学校説明会の運営をサポートしてきました。

本日は育て上げネットメンバーとして、立川市で開催される定時制通信制学校の合同説明会で立ち働いております

定時というと夜間、通信というと自宅、というイメージがありますが、
今や生徒のニーズに合わせて学校のサービスも多様化しています。

一方で、選択肢が増えると自分に合った学校がどこなのかを検討するのが大変になってきます

今日の僕の役割は来場者の話を聞いて、来場者の希望に合った学校をオススメする、あるいは希望に沿ってない学校を、選択肢を広げるという意味でオススメするのが仕事です

相手から聞いて来ることはまずないので、自分から足使って距離詰めて聴く。まずはそこから。
カリスマ店頭販売員を自分にダウンロードして猛アプローチの時間を過ごしております。

子ども・若者支援×チームビルディング

本日は北九州市の若者支援のワークショップでファシリテーターをさせていただきました。

かれこれ5年、月イチの定例会議で、行政の複数の担当部局、財団法人、NPOといった方々と一緒に北九州市の若者支援について一緒に考える機会をいただいています。

ワークショップのテーマはチームビルディングです。

なぜ若者支援でチームビルディング?
と思われるかもしれません。

それは、ひきこもり・ニートの状態になってしまう方を支援しようとすると、既存の役割分担ではカバーしきれないためです。

例えば、福祉単体、教育単体、矯正更生保護単体、就労単体・・・そういったいわゆる“単体”での活動で子ども・若者を支援しようとすると、そこにはどうしても「漏れ」が出てきてしまう。

言い方を変えれば、福祉のこの分野と教育のこの分野と矯正更生保護のこの分野、というように各分野の特定の部位だけを抽出してこなければできないのが若者支援なのです。

では、それぞれの担当者を集めて協議してもらえばすぐに若者支援は達成できるのか、といえばそれはほぼほぼ不可能に近い。
そこには、組織と言葉、そして自尊心という3つの壁があるためです。

自分の組織の中で業務が完結する
自分の組織の中で使っていた表現で意思疎通が図れる
自分の組織の中では自分は重鎮
そういった前提が部門横断的な組織の活動に苦手意識をもたらします

若者支援を行うためには、そのような前提を悉く取り払わなければなりません。
一連のワークショップはそれらの前提を取っ払うために行いました。

これまで全4回、ワークショップを一緒にやってきて
参加していただいている方々に組織を越えたチーム意識が芽生えてきたような手ごたえがあって、それがとても嬉しい。そんな今晩であります。