日本の敗戦で「つかみかけた夢」「夢のような試合」とか、「夢」という言葉がたくさん使われていて興味深い
恐らく、今回の敗戦が色濃く持っている「非現実味」を受けて、皆無意識的にこの「夢」という表現を使っているのではないでしょうか
この非現実感は
1)まさかここまで善戦するとは思わなかったという意外性
2)後半の35分間で2失点、さらにアディショナルタイムで決勝点という展開の手のひら返し感
3)技術的な劣位を戦術的な工夫でなんとかイーブンに持ってった中で、検証不可能なメンタル的な部分で勝負が決まってしまったモヤモヤ感
4)未明で眠い
といった要素で構成されていて、みんな何で敗けてしまったのかよくわからない。
だからとりあえず「夢オチ」扱いにしてる感じがしないでもない。
個人的には両チームの2点目の失点はチームの動揺が遠因で、そのほころびに付け込まれた形の失点だし
日本が喫した3点目は、日本の選手の注意が一瞬でも延長戦に移ったことによる油断が原因な気がしています。
夢で片づけるよりは、取り扱いむずいけど、メンタル的な部分が勝敗分けたかなと、そう思える敗戦でございました。
多くの強豪は、そういった苦い経験が歴史としてチームのDNAに練りこまれているからこそ強いんでしょうね。
だからこそ日本のこれからにとって意味のある敗戦だったと思おう。良い経験だった。
夢で片づけず、しっかり記憶に留め、未来のサムライブルーの勝利に繋げていってほしいなと思う。
結局のところ、トライの結果には成功か学びしかないのだから。