愛知県SVその2

北九州市への出張、国立市での講演+ワークショップに引き続き、8月最終日、愛知県に出張です。

今年度は愛知県から依頼をいただいて、子ども・若者問題についての理解向上や、子ども・若者支援地域協議会の設置促進をお手伝いするSuperViseの仕事しています。

本日はその一環で、主に協議会未設置の地域向けの研修会のサポートするお仕事。

岡崎市にある愛知県西三河総合庁舎へお邪魔して、メインの講演者であるNPO法人いまからの仲田代表理事の後を引き継いでコーディネーター的に場を切り盛りしてきました。

ともすれば現場で当事者やそのご家族を支援しているNPOと、事務局的な立ち回りが多い担当課とでは、見ている景色が違うので、うまくいえば双方の視点が提供されて建設的な場になるのですが、なかなかどうしてそうはいかないのが人の情というもの。

そういうときにコーディネーター的な立場で議論を良い方向にもっていく存在が大事になってきます。

愛知県の担当の方と、今年度の活動内容を考えるときに、単純にNPOの方に来ていただくよりも、その話の内容を自治体の方向けに解釈したり、相互理解を深めるために自分を活用してはどうかと提案して、それをお聞き入れいただいたので、責任はかなり重大。結構緊張してました。

が、結果的には場は荒れることなく、今回の目的である、支援対象である当事者の実情を知るという点については、参加者の皆さんに満足行ける内容で進行ができたように思います。

当事者を支援するとき、当事者が気持ちよくジョインできる「場」を創ることは非常に重要ですが、支援者同士が進化していくためにも重要だったりします。

愛知県の研修会は、設置済み地域向けと未設置地域向けにそれぞれサポートメニューが用意されており、今年度はあと4~5回くらいお手伝いするわけですが、今回のような場をまた創っていきたいなと思う次第です。

香川県子ども・若者協議会の実務者会議

香川県の子ども・若者支援地域協議会が7月に開催した実務者会議の内容がリリースされましたね。

田中は先週まさに香川県庁にお伺いして、事務局の健康福祉部子ども政策推進局子ども政策課の担当の方と意見交換をしてました。

そのとき、実務者会議の内容も論点に挙がっていましたね。

さて、要綱を拝見すると、香川県の協議会は、代表者会議、実務者会議、ケース検討会議の3層構造で、内閣府が提示している協議会の一般形を踏襲する構造になっているようです。

代表者会議、実務者会議の機能も多くの自治体で採用されている感じですね。

個人的には、要綱レベルの記載はこれでいいとしても、運営方法や取り扱う議題などはもう少し明確化しておくと、協議会の運営をより効果的にできると思っています。

例えば、代表者会議について言及されている第7条も、「代表者会議は、基本的な方針について協議する。」とありますが、具体的に何の方針なのか、意思決定する場なのか、周知する場なのか、といった観点で位置づけを明確化しておくと、後々困らないと思います。

実務者会議はなんといっても参画機関数の多さが目を引きます。その数68(!)

事務局の子ども政策課の方々、ご奔走されたんだなあ…と尊敬。その一方で、多くの機関を調整していく大変さもあるので、それは今後の工夫のしどころかな、という感じがします。

特筆すべきは高松市内に3か所の居場所をしょっぱなから用意しているところでしょうか。支援と居場所をどのように連携させていくかが気になるところです。

物理的な居場所は当事者が生活する場所からあまりに遠いとつかわれません。香川県は県域が小さいので頑張ればいけるけど、それでも先日三好から三豊町に入って琴平から高松に抜けるのに車で1時間くらいかかりました。電車だったらもっとかかるでしょう。

当事者にとってはなかなかタフな移動になると思います。

認定要件を整備して様々な地域に分散配置できるとユーザビリティはかなり上がるのではないでしょうか。

改善できるポイントがたくさんあるという意味で、ポテンシャルのある協議会だと思います。よくある首長の鶴の一声形式ではなく、課長級の意思決定でスピーディに立ち上げられたのもすごいです。今後の展開が楽しみです。

「国立市子ども・若者の自立を支える連続セミナー」に参加してきました

月1回、全3回の連続講座の1回目で講演プラスワークショップをしてきました。

テーマは

「多様な支え手が繋ぐひきこもり支援の可能性」

ということで、行政や民間、市民の方それぞれの立場でできる支援って何なのか、ということを一緒に考えられる場を創ることを目標にお手伝いしてきました。

市のご担当の皆様がこれまた良いチームでよい雰囲気の中で終えられたのはとてもよかったです。子ども家庭部・児童青少年課の皆様お世話になりました!