なにげに斉藤環先生をナマで見たのは初めての田中です。
本日は育て上げネットが主催しているこちらのワークショップに来ています(正確には別件打ち合わせで来て、居合わせた)
オープンダイアローグ・アプローチの興味深いところの一つは、支援でありながら、ダイアローグの目的を設定しない点にあると考えています。
オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパンの表現を借りれば、
「対話の目的は「変えること」「治すこと」「(何かを)決定すること」ではありません。対話を続け、広げ、深めることを目指しましょう。(原文ママ)」
ということになります。
その目的の無さ、無目的性がこの手法の基本スタンスに据えられているがゆえにクライアントを守り、安心感をもってオープンダイアローグの場に参加することを保証するわけです。
この姿勢は対クライアントに適用されるだけでなく、支援サイドにも適用されているように感じます。
オープンダイアローグの習熟の過程で、支援者の指導やスーパーバイズをする際に叱咤激励というスタイルを取ることは方法論として矛盾してますもんね。支援者の一人として尊重し、受け止める、誰にとってもそのスタンスをベースにしていることが、その場の”基地”としての安心感を担保するのではないかと思います。
ちなみに募集もカリキュラム日程も終了してますが、講習会のリンクはこちらです。